ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

劇場と劇場の間が人生

劇場、というのが好きです。
田舎にはなかったから、都会に来たんだなぁということを感じられて好きです。
演者が、私のことを待ってくれているようで好きです。



浅草演芸場には何度も行きました。新宿末廣亭にも行きました。
面白い人は何度同じものを見ても面白く、面白くない人は何を見てもクスリとも笑えませんでしたが、記憶に残った人も、そうでない人も、一生懸命一つ板の上で生きているんだなぁと伝わってきました。
座るだけで面白い人はいます。あれはなんなのでしょう。



東洋館ではナイツを目の前で見ました。最後に行ったのはコロナが流行り始める直前だったので、もう随分前です。
お楽しみコーナーのようなものがあって、とても面白かったです。ずいぶん長く見て腰が痛くなりました。
その後、有名な居酒屋に行って飲んだことも良い思い出です。



新宿のルミネには2回行きました。通常公演と、中川家のライブと。
通常公演で中川家とアナウンスがあった時の、あの声にならない悲鳴。早く帰りたいと地団駄を踏んでいたお兄ちゃん。
ライブの時の、前日のテレビを再現したジャンブ。弟のかつらにひたすら笑い転げていたお兄ちゃん。
どちらも中川家から一秒たりとも目を離したくなくて、文字通り凝視していました。

私はあとサンドウィッチマンを生で見られれば、この人生に悔いはないです。



もしも、女であることに優越感を感じたいのであれば、ストリップ劇場に行くのが一番です。
女性客は少ないので、踊り子さんがびっくりするほどファンサしてくれます。
昔に比べて女性客が増えたとはいえ、男の人が圧倒的に多くて女性客は私一人ということもそう珍しくはありません。
加えて私は、一度行ったら長時間滞在します。4〜6人の踊り子さんで1公演2時間〜3時間のところを3公演もいたら、それは目立つし踊り子さんも気に掛けてくれます。お手振り、投げキス、視線を貰うは当たり前に感じるほど、特別扱いされてしまうのです。
優越感。それを味わうには十分すぎるほど良い場所です。



ポンと入って舞台の上での演技を見て、何かを捨てたり得たりして帰る。自分と同じで違う生き物の存在を確認して帰る場所。
それを味わう余裕があれば、きっと人間は、まだ大丈夫です。