ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

完璧でないから、完璧な姉妹

今の朝ドラで、先日、実家の農家を手伝っている弟が兄に言うセリフがありました。

「僕は一生、ここで生きていく。(略)
 せやよって、お兄ちゃんは安心して、大阪戻ってくれてええで」

……このセリフ、聞き覚えある気がする。いや、言われたことあります。



高校卒業して地元を離れる少し前、妹と二人でカラオケに行きました。ちょうど、今頃だったのではないかと思います。
スーパーで飲み物を買って、カラオケ屋まで歩いている時に、妹に言われたのです。

「私は、地元に残る。介護もする。だからお姉ちゃんは、好きなところで生きていくといいよ」

当時、彼女は高校一年生でした。



いやー、ビビりましたね。介護という言葉に。我が妹ながらそこまで覚悟してんのか……って思いました。



私と妹は、タイプが真逆です。例えるなら、陰と陽、光と影、表と裏。同じ環境で育ったはずなのに、食べ物や洋服の好みから考え方に性格まで、一致するところを探す方が難しいくらい。
私が得意なことは妹は不得意で、妹の好きなことは私の嫌いなことです。



という基本原則から一歩も外れることなく、進学先を地元から遠いところから順に探した私に対して、妹は地元に残る選択をするわけです。実際に二年後、地元ではないにせよ近くの大学へ進学、その後も一月に一回以上は帰省しています。
そうして地元から出たくないと考えた彼女は、同時に、長く一箇所に留まりたくない私のこともよく分かっていたのだと思います。



でもさ、介護に協力できないとしても、金銭的にでも協力できるようにするから。それに、あなたの苦手なことはそれが得意な私にきちんと任せて。あ、でも裁縫はお願いしていいかな。
私たち姉妹は、確かに正反対だけど、だからこそお互いがお互いの足りないところを補い合えば、限りなく完璧に近くなるよね。


そう、勝手に思ってるんです。



私の妹は、天然ぼけで我が家の最強兵器。けれど、あなたがいるからこそ私は私です。
その後のエイプリルフールで
「今年からエイプリルフールなくなったらしいよ」
って嘘ついてごめんね。でも、
「エイプリルフールだからって、嘘つかれても騙されないんだからね!」
と相当な気合いの入り方だったのに
「え、そうなの?」
とコロッと騙されるあなたは、なかなかの逸材です。