ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

あの可愛い子はSさん

新卒入社してちょうど2年になる、本社ビルでもトップクラスの美貌を持つSさんは、私が本社に来た時は休職中でした。

私は『怪我で休職中』と聞かされていました。

本人からも、『事業所が嫌で本社に異動にしてもらって、すぐに怪我で休職してしまった』と聞かされていました。

 

しかし、昨日送別会のあとお酒で口が滑らかになったN主任から新情報。

実は、本社へ異動後2ヶ月程で休みがちになり休職、その後足を骨折して休職を延長した、というのが正しいそうです。

知らなかった。だから、あれほど皆気を遣っているのか、と納得しました。上席各位の気遣いが尋常ではなかったから。

A主任とNさんが、Sさんに異動してきて環境が変わって辛かっただろうに助けてあげられなくて申し訳なかったって謝っていた意味が分かりました。あれは、そういうことで私の知らないことに謝っていたんです。

 

 

 

でも、それを差し引いても……彼女は、少し天然なところがある。

例えばバレンタイン。私とN主任が、お返しに気を遣わせるから渡さないと言い聞かせましたが、私ともう一人のA主任にお高めのトリュフをプレゼントしてくれました。主任はお返しを渡すタイミングを気にしていたし、私もわざわざ買いに行きました。

例えば電話。部署の電話をほとんど全て取る勢いの私を横に、K主任やH主任が取っているのを後ろで聞きながら、素振りすら見せることなく。それでも最近は、私が話し中の時などにたまに取るようになり成長を感じていたのですが、N主任が「やる気のあるところを見せるためにまず電話取ってみたら?」と言ってからだそう。ちなみに、「『他の部署の電話取っちゃったら怖いです』って言われたよ」とN主任は笑ってました。私が他部署の電話対応しているところを見たことなんてないでしょうに。

例えば雑用。コピーや備品の補充にすぐ席を立つ私を見つつ、なぜ気付かないのか立たないのかと私は訝しむことがあります。

 

 

たぶん、観察力が足りない。私から見ると。

他の人がどうしているか、上司がどう動いているか、何を求められているか。

私もまだまだ足りないけれど、彼女はすぐ出来ることをやれない子です。おそらく、許されてきたんです。とても可愛いから。守ってあげなくてはって思うような見た目だから。ただ、これはやっかみ抜きで、おそらく彼女自身は気を遣われていることもそれ故の距離も気付いていないと思います。

今までも当たり前だったからなのか、何も考えていないからなのか、それは分からないけれど、いずれにせよ観察力が足りない。足りない。足りないです。

 

 

 

いつももやっとしてしまうことを書きます。

Sさんは、先に書いたように電話をほとんど取りません。私が取れない時に、多くても日に1, 2回です。

それでも、皆「最近電話取るの頑張ってるね」と言う。ゼロではなくなったから。

対して、一日に何十回も電話を取る私には何も言わないのです。そんなのってアリ?という気持ちは圧し殺すしかない。なぜなら、彼女が取れば私の受電数は減っているのです。1, 2回とはいえ。

 

……知っています。

電話は取ることが当たり前になり過ぎているけれどたまには褒められるし、業務では彼女とは違うところでお叱りを受けます。求められているものが高くなっているのを感じる。

知っています。きちんと評価されていること。

上席になればなるほど、気付く力が強いこと。

 

言葉にされなければついネガティブに捉えてしまう、っていうのは私が駄目なんです。

 

 

 

Sさんは、可愛いです。

容姿だけではなくて、ひよこのように私を慕ってくるところやすれ違うだけで嬉しそうにしてくれるところ。何気ないメールや小さな愚痴で笑い合うのは、とても楽しい。例え些細なことにモヤついてしまっても、間違いなく可愛い後輩です。

 

けれど一緒にいると、嫌な人間になってしまうのも確かで。苦しい。

Sさんは本当に可愛いから、容姿にコンプレックスを持っている私は、一緒にいると他人の目線や話す量や目つきや優しさや笑う量なんかを勝手に狂った定規で計測して、僅かな目盛りの差に勝手に失望したり腹を立てたり。

自分にうんざりしつつも、コントロールできないんです。

 

 

 

彼女は可愛いです。だからこそ、苦しい。

これをどう乗り越えれば良いのか、藻掻き続けた3月で、きっとこれからも藻掻き続けるのでしょう。

苦しい。

 

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