ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

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出会わなければよかった人などないと笑います。

情けは

職場に、先輩のWさんとIさんがいます。
Wさんは何でも出来る人で、Excelを使いこなし資料を完璧に作り抜群の記憶力を持っています。
Iさんはミスの多い人です。間違った資料や確認不足のファイル、それらは枚挙にいとまがなく、先輩のWさんにいつも指摘されながら仕事をしています。
しかし、上司にラーメン屋に連れて行って貰っているのは、誰もが好いているのは、ミスばかりでも憎めない優しい人柄のIさんなのです。
Wさんは仕事が出来ても、それを振りかざして正論で相手を叩くところがあります。いつだって1番でいたいことが伝わってくる話し方をします。正しくても仕事が出来ても、皆がどこかで避けてしまうのがWさんです。

人間は、仕事が出来る人が好きです。しかし、二人の先輩を見る時、仕事が出来てもそればかりではいけないと心底感じます。



品川庄司の品川氏は、テレビ局のスタッフに嫌われているからテレビに出られない、としている番組を見たことがあります。
その昔飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃、散々に威張り散らし居丈高に振る舞った結果。その頃の下っ端さんたちが偉くなった今、代償を支払っているという話でした。
一見、人気や知名度だけで動いているように見える仕事でも、それを作るのに人が介在する以上、感情が必ず介入する。当然のことのはずなのに、忘れてしまいがちなことです。


品川氏のエピソードを聞いた時、私が思い浮かべたのは吉田拓郎氏の言葉でした。
ラジオでミュージシャンになりたいが何が大切かという質問のメールを読み上げた後、「人柄です」と即答されたのです。「ミュージシャンを選ぶ時には人柄を重視する、気持ちよく仕事が出来ない人とは仕事をしない」、そんなことを続けて言われました。
もちろん、技術が伴ってのことだと思います。けれど、どんなに技術があっても人柄が悪ければ駄目だというこの考え方は、ほとんど全ての職業に当てはまると年を重ねるにつれて実感するようになりました。
なぜならば、他人と接しない仕事なんてないからです。


情けは人の為ならず、したことはいつか自分に返ってくるに決まっていて、他人に優しくしている人には本人が気付かなくとも何かしらが返ってきているものです。
居酒屋勤めだった頃、良い常連さんにはお得になる情報が行き渡り、お酒の量が多めになり、パフェの生クリームが増えました。完全に各店員の裁量や心掛けの範囲内で、気付いていない人も多かったはずです。けれど、何かしら得をしていたのです。
そんなことが、世の中には考えるよりもずっと多く存在しているはずです。


他人に優しくなりたいです。それは優しくないからこそそう思うのかもしれません。