ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

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出会わなければよかった人などないと笑います。

憧れの果て

幼児と呼ばれていた頃、歌手になりたかったです。
歌うことが好きでしたし、何よりもテレビの中で歌っている人はとても楽しそうでした。
小学生向けの本を読んでいた時、お姫様に憧れました。
金銀財宝、キラキラ光るアクセサリーにふんわりしたドレス。最後は必ず幸せが約束されていました。
高校時代、友達に学年中が友達のような子がいて、できればその子になりたかったです。
学年全員が友達で誰からも相談を受けていて、告白もされていて、憂うことなんてないように見えました。



大人になるってことは残酷です。
疲れ果てた歌手も自殺した俳優も知って、彼らは楽しいからではなく仕事だから楽しそうに笑っているのだと解りました。
本物のお姫様には庶民が手にしているなんてことない自由すらないのだと知りました。
友人は、卒業したあと、あの頃の同級生とは誰とも連絡を取っていないと教えてくれました。

憧れていた世界は切り取った一部でしかなくて、苦しみは変わらなくて、私は私として生きるのしかないのだと思い知りました。



私にはかつて夢がありました。けれどほとんどすべての夢は消えました。
毎日を平穏に生きること、それがとても尊いことに気がついたからです。
誰でも、不幸になる可能性も幸せになる可能性もあると思います。それに怯えながら、生きていくしかないのだと思います。
生きることは間違いなく苦行です。それを知ってはいても生まれてこなければ良かったと思わない日々を望んでいます。



お金には不安しかないけれど、それでもお菓子を自由に買ってお酒を飲んで、機能と値段とをにらめっこしながら自分にあった下着を買って、どれにしようかと20%引きの味噌の前で悩む。
そんな私の生活は、今のところ随分恵まれているように思いますし、ささやかな生活が幸せに感じます。



憧れや羨ましさを、随分と自然に受け止められるようになってきたと実感します。
憧れも羨望も私を苦しめて、苦しめてくれました。苦しさの中で生きるしかないことも、それでもそこに幸せが見出だせる瞬間があることも現実だからこそ、自分と向き合って生きていきたいと思う今日この頃です。