忘れてしまった時のために書き残しておきます。未来の私のために。
今はまっているものは、酒粕です。
最初は、顔のパックをしてみました。
食品を使うのはアレルギーになる可能性があるから緊張しつつ、でも酒粕ならいいかと思いつつもドキドキしながら。
結果、あまりにもふわふわの仕上がりで感動しました。
もうやめられないほど、肌が綺麗になるのです。吹き出物が鎮静化し、吹き出物の痕のシミが薄くなってきました。
炭パウダーを混ぜるとさらにすごく、評判のパックでびくともしなかった毛穴が、すっきりとするのです。
髪の毛に使ったらどうだろうかと、考えつくのに時間は掛かりませんでした。
恐る恐る使ってみたら、キシキシするので怯えました。
しかしそれを流してトリートメントを付けた時のきらめき方といったら。自分でも見惚れてしまう艶も流していつも通り乾かしてから驚いたのは、「毛先が生きている」という感覚でした。
私の髪はそこそこに長く、そうすると毛先がパサついてしまうのは宿命だと思っていました。しかし、鼻を極限まで近付けるとわずかに酒粕の匂いがする髪は、毛先までみっしりと質量があり艶とまとまりがこれまでで一番だったのです。
今では、お風呂の時、酒粕に炭のパウダーを混ぜて髪に、その髪を纏めてしまって残りを顔と首に置いてしまいます。時間を置いて両方ぬるま湯で流せば、私は自分に少しだけ自信が持てるのです。
他人からは気付かれないほどわずかかもしれないけれど、綺麗になる、のは私自身に自信をくれます。
それが私を歩かせてくれると言っても過言ではない。
艷やかな自分の髪を撫でている時、ここに立っていても良いんだという思いになります。私はそんな風に自信がなくて、それを他人には知られたくなくて、強がりな自分が本当のところは弱っちくて好きになりきれないけれど、でも、どこかに自信が持てれば縋りついて生きていても良いと思えるのです。
食べても美味しくて、シミを薄く薄くしてくれて髪に艶をくれる酒粕が好きです。