ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

私の翼

NIGHT WINGという歌を繰り返し聞いています。


中島みゆき氏作詞、その歌詞が好きです。
それから、必死に走っている感じのするメロディーが好きです。

走っても走っても止まってるように見えるのは 何のゆえだろう
泣いても泣いても笑ってるように見えるのは 何のゆえだろう


笑っているように見えても、泣いている人がいる。
これは中島みゆき氏の作詞には共通のテーマで、こういった言葉に何度も救われてきて意識しなければと思わされます。
走っても辿り着けず、泣いても笑って見える。
それは絶望でありながらもしかすると救いなのかもしれない、最近はそう思えるようにもなってきました。

帰っても帰っても帰り着かぬ気がするのは 何のゆえだろう
触れても触れても触れていない気がするのは 何のゆえだろう


「家でも『帰りたい』って言っちゃうんだよね〜」と言っていた上司を思い出します。
帰り着けないのは、そこが帰る場所でないからなのか、帰り着いていないからなのか。
帰る場所は故郷だけではないはずで、私が帰りたいと呟いてしまうのにその場所を思い描けないのは、まだ帰るべき場所に辿り着いていないからのような気がしています。

痛んでも痛んでも人を呼び起こせないのは 何のゆえだろう
黙っても黙っても君だけは聞こえてくれると 願うせいかな


傷ついても人を呼べない、でもそれはあなたが分かってくれると思っているから。
私は、黙っていても聞こえてくれる人はいなくて、だから痛むと人を呼んでしまうのでしょうか。
この部分を読むには、人生経験が足りないと思ってしまいます。



この歌は、答えがないようで用意されているように思います。
私の翼は、掌で眠るしかないような気がします。



工藤静香バージョンは公式で聞けるのでこちらから。