ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

ねぇ先輩、

大学に通っている時、先輩たちが大好きでした。
先輩たちが全てで、体育会系と間違われるほどに先輩命で、熱狂的に先輩たちが大好きでした。



私は、先輩たちは思いやりのある気遣いの出来る優しい人たちで、大人だと思っていて、心から尊敬していました。
それなのに、大学を休学すると同時にすとんと、先輩に対する興味が失ってしまいました。私の中で、それまでの超重要から興味なしのポジションへ、先輩たちは一気に移動してしまったようで、そのまま一年半が過ぎてしまいました。

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先輩たちは大好きでした。けれど、サークルをまとめるやり方には疑問を感じていました。サークル内で人を募集して、サークルよりも優先して外部の活動をやろうとするやり方が気にいらなかったのです。

私は先輩たちが大好きでサークルが第一だったから、自分の中でどうしていいか分からなくなってしまったのだと思います。先輩たちの言うことを優先させればサークルが第一でなくなり、サークルを第一とすれば先輩たちと同じではなくなるということに、戸惑ってしまったのだと思います。

私はその矛盾に悩むことに疲れ果ててしまいました。だから、その矛盾をなくそうと、先輩たちを好きだという気持ちがいつのまにか、抜け落ちていったのだと思います。



先輩たちが大好きだった気持ちに、あの気持ちに嘘はありませんでした。

私は本当に先輩たちが大好きで大好きで大好きで信頼していて、人生で初めて「先輩」と呼べる人を好きになれて、すごく尊敬している人たちと同じ時間を共有できて、一緒に遊びに行ったりご飯を食べたりして、すごく幸せでした。あの頃の私のきらきらは眩しいほどに、他人からも私は充実して見えたと思います。



それが今は違う気持ちを持ってしまうようになっただなんて、本当は考えたくもありません。先輩たちの就職先も知らなくて、連絡すら取っていないなんて。
私は、私は自分のことが時々恐ろしくなります。
あんなに温かい、熱い気持ちを持っていたはずの私の胸の中は、今はひんやりと冷えていて、あんなに大切だったはずの人の面影すら残していないなんて。



この文章を書き終わっても、私は先輩の誰にも連絡をしないと思います。

私は私の中の先輩たちを、大好きだったあの頃のままにしておきたいのかもしれません。その偶像を壊してしまうのが怖いのかもしれません。現在なんて知りたくないのかもしれません。

けれどいつか、私が私より大人だった人たちを許せるほど大人になった時には、メールをして会ってみようと思います。出来るなら、あの頃と同じ私の笑顔のままで。
「先輩」と呼び掛けて。