ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

アンの幸福・アンの友達

私にとってアンは、その少女時代こそ光り輝くものであったのかもしれません。
期待に満ち満ちて読んだ5巻は3巻までのときめきをもたらさず、感動をおぼえられなかった自分にいささかがっかりしています。
風景や心の描写が大変好きなので、手紙が多く出てくるのがマイナスになったこともあります。


時折省略されているギルバートへの愛の言葉を読みたいと思いながらも、素晴らしい英断だと思いました。
けれど、ギルバートの返事は読んでみたかったです。



話は変わりますが、私は、日本人ではない人を覚えるのが苦手です。
アッテンボローとシェーンコップをいつのまにか同一人物だと思っていたり(ーとッがあってなんとなく似ているから)、トレジャーハンターの刑事と敵がどっちだかわからなくなったり(髪がどちらも黒くて短いから)します。
何が言いたいのかと言うと、赤毛のアンシリーズ第4巻「アンの友達」に出てくる人々が誰なのかさっぱり分からなかったということです。見知らぬ人々の話をただ読んでいくのはそこそこつまらなく、私は自分が雰囲気だけで人の名前を判断してしまうことに大変不便を感じました。
ただ、天然痘で隔離をされることで結ばれるエンジェリナの話はとても好きです。これはただケンカップルが好きだというのが理由のような気もしなくもないですが、この話は、人の機微というものが描かれているようでお気に入りです。



家にあるアンのお話は読み終わってしまったので、この週末はまた図書館へ行って続きを借りてこなければいけません。
少しずつ読み進められる本があるというのはとても良いもので、それが完結しているというのであればなおさらです。
アンのように生きたく思います。
私にはグリン・ゲイブルズも真珠の指輪もないですが、「今日はいったいどんな楽しいことがあるのかしら?」と思いながら生きるのはきっと不可能ではないはずです。