ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

彼の人へ

片恋の話をします。
彼のことを書くのは、できればこれが最後にしたいと思っています。



彼と出会ったのは、中学3年生の時でした。
そして好きになって、高校は別々、成人式の時にちらりと見かけたくらいでそれっきりです。
彼が初恋という訳ではなく、けれど今までで一番好きだったことは間違いがありません。
幾つか彼について書いた記事はあるので、リンクを掲載してこれ以上は言及しません。果てしなく長くなりそうなので。


tyuruyuuka.hatenablog.com

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そして、そんな彼の現在を知ってしまいました。
彼の空気感は変わっていませんでしたが、彼は、どうやら変わっているようでした。

彼は、ひどく自信なさげでした。
自分のことを「こんなだから」と表現し、絶望の空気と諦めの気配を漂わせていました。
「たった一人でいいから自分を好いてくれる人が目の前に現れて欲しい」
そう願う彼は、中学生の頃の私のことなど覚えていないのでしょう。
目の前に果てしなく広がっていた大きな未来を何の気負いもなく自分のものにしていこうとする彼に、私は惹かれていたのです。

私の知っている彼は、思春期に特有の自信とそれゆえの傲慢さとそれと相反しながらも共存する脆さを持っていて、そんなところが好きだったんです。
いたずらっぽく笑う屈託のない笑顔と、その顔に時折落ちる陰が好きだったんです。



だから、変わってしまった彼に私は驚いてしまって好意すら驚きに変わってしまって、そんな自分も悲しいです。
そして、どんな人間であっても、人を貶めてはいけないんです。例え、それが自分自身であっても。
私の好きだった人を貶めるのはやめてと私は叫びたかったんです。




今のあなたを知ってからも胸の高鳴りが止まらないくらい、私はあなたが好きでした。
勇気の出なかった自分自身を責めた夜が何度あったか。背中を思い出して切なくなったこと、道行く人にハッとして振り返ったことも何度も。細い綺麗だった指や一度だけ名前を呼んでくれた声を思い出して胸を苦しくして、電車の中でバッタリ再会しないかと期待して。
自信のないあなたを今すぐ抱きしめたい。あなたには価値があるんだよって何回でも言い聞かせたい。
でも、私は、今のあなたに恋はできない。



あなたも変わり、もちろん私も変わってしまった。



ありがとう。好きでした。
ありがとう。こんなにも、人を好きになれる私を教えてくれて。
ありがとう。どうか、幸せに生きて。


そしてどうか。あなたをすっきりと忘れられますように。