ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

彼と学びたい

「勉強しておけば良かったって気付くのがな、早い人は良い大学に入って良い会社に入って幸せになるねん。遅い人は良くない大学に入って、良くない会社入って結局貧しい人生送ることになるねん」

とタイの空港で後ろに座っていたお父さんが息子に説教していました。



貧しい人生って……そういう単語、まだ使う人いるんだーってびっくりしました。それは他人に決めてもらうことじゃない、ってどうして教えてあげないんですかお父さん。
大学名だけで生きていくことなんてもう出来ないでしょうよ。こんな時代ですよ世界と同じように私たちだって変わっていかざるを得ないんですよ。東京大学出て引きこもりやってる人、うちの近所にいますけど、自宅警備の良い会社に入社したとそういう解釈になるんですかそれは。

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じゃあ最終学歴が農業高校卒で農業してて、結婚して家庭持って子どもも二人いるけどその家庭は裕福でなかったら、そんな人生は貧しいということなんですか? うちの父親はそんなこと思ってないと思いますよ。
好きな仕事して、何だかんだ言いながら妻と二人で出掛けたり家族でテレビ見たりして、毎日家族揃って安いビール飲みながら夜ご飯をゆっくり食べる。自分は幸せだとあの人は信じてる。そしてそれを間違っていると言う権利は誰にもないはずだし、お金はたくさんあるけれど誰も信じられないということも、悲しいことだと思いますよ私は。



勉強しておけばよかったって気付いて、それからでも勉強を始める人は成長し続けられる。気付いても、もう遅いと諦めてしまう人は成長が止まる。
私だったらそう教えますけど。



海外旅行先で、世界見に来て、変化し続ける世界の中の変化について行けていないことを教えるのはナンセンスなんじゃないの、と私はその高校生の男の子をとても可哀想に思ってしまいました。いえ、それも私の考えの押し付けなのでしょう。彼も、父親と同じことを考えているのかもしれない。



でもね。
大学名で縛られるほど世界は狭くない。学び続けずに生きていけるほど世界は広くない。
ただ、彼にそう伝えたいなって思ってしまいました。