高校の同級生が結婚したことを知りました。
私が21ですから、彼女も21です。いえ、彼女は誕生日が早かったかもしれません。それでも、22です。どうやら授かり婚らしく。
バイト先の同い年の人が結婚した時はあまり何も感じなかったのですが、高校の同級生は、何だかしみじみしてしまいました。
21歳で誰かと一生を共に過ごすと決めるってすごいなぁと思ったり、仕事はどうするんだろうと余計な気を回したり。
「結婚はしません。中学生の時に決めたんです」
と言ったら、母の友達がショックを受けていました。
失敗するのが怖いから、とは言えませんでした。彼女も彼女の息子も離婚していて、何だか悪いような気がして。
結婚も妊娠も、せずに一生を終えると決めたのは確かに中学生の頃でしたが、どうしてそう思ったのかは覚えていません。
私が一番怖いのは率直に言って妊娠です。こんな私の遺伝子を受け継ぐ存在が生まれ出る可能性に恐怖すら感じます。
でも、私は結婚しても離婚すると思うのです。どうしてと言われても決めつけるなと言われても、私はそうとしか思えないのです。
そして離婚すれば必ず傷付く人が出てくる。私はそれも怖いです。日頃、こんなにも自分中心に生きている癖に。
おそらく、傷付けることが怖いなんて言っているのは建前で、一度は愛すであろう人に傷付けられそして傷付ける勇気すら持てないのです。
結局のところ、私は覚悟なんて出来なくて、それで生きていこうとしている甘っちょろい奴なんだな、と現実を突き付けられて、それでもウエディングドレス姿の彼女はやっぱり綺麗で、高校の時から可愛らしい顔つきだったななんて思い出しながら。
私がこんなにも怖い、結婚と出産を受け入れた同級生は、本当にすごいと思います。