ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

考えている恐怖

友達のRとご飯を食べに行って、色々と盛り上がってお喋りを楽しんできました。盛り上がった内容については後日書こうと思いますので、今回はRがこぼしていた愚痴について。
曰く、
「同じ職場に、一つ年上の女の後輩がいるんだよね。その人が、すごく私にプライベートを聞いてくるから面倒くさいんだよね。それも私ばっかり。二日に一回くらい色々聞いてくるから面倒くさい」



私はそれを聞いてピンときました。その後輩の彼女、私に似ているんです。というか、私はかつて彼女でした。



「あのね、その人は、恐いんだよ」
そう言うと、Rは疑問符を顔中にくっつけました。
「Rってさ、何考えてるか分かんないって良く言われるでしょう?」
「めっちゃ言われる」
「だと思った(笑)) でもさ、実際何も考えてないでしょ?」
と聞いてみると、
「うん、何も考えてない」
と自信一杯に頷かれました。



「私はもう、Rが何も考えてないって分かるから恐くないのね。でも、R、彼女に顔に出ないタイプだと思われてるんだよ。何考えてるんだろうって分かんなくて恐いんだと思う。たぶん」
「そうなのかなぁ」
「そうだよ。私も昔そうだったもん」
「マジで?!」
「うん、今は別に。だって、何も考えてないって分かってるから全然平気よ」



私はかつて彼女でした。
私自身が心の中でもずっと喋っているから、他の誰もそうだと思い込んでいました。他の誰かに関してはだいたいの機嫌ぐらいは読み取れても、Rだけは何を考えているか分からなくて恐かった。
Rに尋ねる彼女には、悪意はないのです。恐いからはっきりさせたい。どういう人間なのか、知りたい。それだけの感情だと思います。
彼女は、何かを常に考えているという状況をRに求めているのです。ただ、彼女は知らないのです。感情をほとんど抱かず、感情の起伏がなく、淡々と目の前の出来事を処理するタイプの人がいることを。
私、R以外の何を考えているのか分からない人は、正直言って今も苦手です。けれど、何を考えているんだろうと恐いことに『何も考えていない』という可能性を付け加えることは出来るようになりました。



彼女が、Rの理解者となってくれますように。