ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

台所の息子

男女平等と男女共同参画社会を主張する、母親の友達がいます。市民運動家で割と有名な人です。
その人には息子さんがいます。30代も前半です。でも、その人は、料理が出来ません。洗濯が出来ません。家の中のことが出来ません。



私の祖母は、今年92歳になりました。男女平等なんて夢のまた夢、男が上で当然と皆が思っている社会の中の、男が上で当然と皆が思っている家庭で育ち、男が上で当然と思っている夫へ嫁ぎました。
でも、彼女は子どもを育てる際に男女関係なく家事を教えました。自分の身の回りのことは出来るよう、教育しました。
彼女はきっと、男女共同参画社会なんていう言葉は知らないだろうと思います。



誰をも批判するつもりはありません。
けれど、家事が出来る男性は、口で言っているだけではこれから先もたぶん増えないと思います。自分の子どもだから例外というようでは、きっと社会は変わらないのではないかと思います。……子どももいなければ結婚もしていないので、こんなこと言う資格もないのかもしれませんが、これから大事なのは、きっとそういう力です。



共同参画するのは、社会だけでしょうか。私は家庭だって共同参画すべきだと思います。
家庭で平等でない夫婦が、家庭の外に出た瞬間に平等になれるのでしょうか。
社会は変わりません。自分を変えていかない限り。



私は、祖母を尊敬しています。口でいくら言えても、実践出来る人は少ないです。男女平等を求めても、自分の子どもからそう育てられる人は、溢れているものではないだろうと思います。
お盆やお正月に人で溢れる台所で、私は祖母に顔だけでも似ていることが誇りです。