ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

あの人の音が聞こえる

朝起きていつも使っているSNSアプリを真っ先に開き、適当にスクロールすると、とある方の投稿が目に入りました。今私のスマホは画面が粉々なのでアイコンはよく見えなかったのですが、すぐに、あの人の文章だ、と分かりました。



それはいつもの決まり文句が書いてあったからでもなく、タイトルでもなく、タイムラインに表示されているほんの一部分の文章から音がしたからです。
文章って不思議だなぁと思うのは、そういう時です。



私には、作家によって言葉の間から音がするように思えます。



例えば、佐野洋子さんのエッセイは、二つの手の平の間から砂利を落とす音。
よしもとばななさんの小説は、雪の降る光景を窓の中から眺めるような静けさ。
坂木司さんの小説は、日常生活の音で溢れています。



私は文章を読む時も、頭の中で「聞いて」いるので、音符が書いてあると弾む音が聞こえます。顔文字の顔が浮かびます。擬音も頭の中で、一字一字違わずに再生します。
だから、漫画を読むのはものすごく遅いです。擬音を全て頭の中で再生しているから。音に関する情報が漫画には多く、一つ一つ再生しているとどうしても時間が掛かってしまいます。



それで話を少し戻すと、文章の癖を見つけるのが好きです。
接続詞の種類や数や、文章の結び方に始め方、句読点の頻度や体言止めの用い方、タイトルの付け方によく用いる言葉。
それらを探すのは宝探しのようです。



ちなみに、自分で自分の文章は、接続詞が多いと思ってます。特に逆接の接続詞。でも、とかだけど、とか。まぁ、っていうのも多いですね。なるべく減らすようにしてるんですけど、つい書いちゃう。
あとは〜と思います、〜と思うのです、の類と、私、の多さ。タイトルは体言止めの使用率の高さが異常。
……粗ばかり。分かりきってますとも。



冒頭ですぐに分かった方の文章は、淡々と呟かれるひとりごとを、そっと聞き耳を立てて聞いている、そんな感じがしました。


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今日も私の周りには音が溢れています。タイムラインの流れが止まらない限り。音痴の癖に、変な話です。