ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

気遣うイケメン

Kくんはイケメンだ、と公言して私ははばからない。
Kくんは兵庫生まれで関西弁を喋る。彼を一言で表すと、気遣いの人だ。


後輩から聞いた話。
彼は、大学に持って来ているトートバッグの中に折り畳み傘を携帯しているらしい。けれど、雨の日には彼は黒い大きな傘を持って来る。
「どうして折り畳み傘使わないんですか?」疑問に思ったその後輩が問うたそうだ。
すると彼は、その時一緒にいる人が濡れることがないように折り畳み傘は携帯しておかないといけない、と答えたのだそうだ。
一緒にいる人のことを考えて傘を用意したことなんて、私には、ない。


サークルの合宿のあと、係だった私に一番に労いの言葉をくれたのもKくんだった。
その合宿の最中、重い荷物は全て持ったのもKくんだった。
一緒に歩いていると、必ず歩調を相手に合わせる。
滅多に怒らないし、怒ってもそれをあまり表に出さない。


彼自身の顔は、イケメンには分類されない顔だ。
丸顔で眉が太くて気が優しそうで、少し困っている顔、で想像してもらう顔で間違いはないと思う。
けれど、彼の内面を知れば知るほど、これ以上のイケメンはいないと思えてくる顔なのだ。だから私は何と言われようと、彼をイケメンだと断言する。


私は彼に出会ってから、理想の男性像の第一位に気遣いの出来る人、というのを挙げるようになった。彼に慣れてしまうと男性に対するジャッジが厳しくなってしまったように思う。
まいったなぁ、なんて考えると同時につい目を光らせる自分を確認する。男も女も、気遣いが出来ればモテモテだ、と私は信じて今日も街を歩くのだ。