ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

ノートと心

小中高と、ノートをつけていました。中身は、考えたことや、不満や悲しみや、短歌や詞や新聞の切り抜き。それは私のもう一つの心でした。 誰かに見られることなど一生ないように、大学進学で家を出る時に全て廃棄しましたがまだ中身は容易に思い出すことが出来ます。

あのノートがなかったら、心の中を記すことをしなかったら、と思うことがあります。ぞっとします。 幼かったあの時代、どこにも自分を吐き出す場所はありませんでした。何がしたいとか何がしたくないじゃなくて、世界との折り合いのつけ方が分かりませんでした。とりあえず、こうだと思うことを実行に移せば変わった子として扱われ、奇異の目で見られることに慣れてはいても平気になることはありませんでした。

あの頃の私は、文字にして書き出すことで何とか世界との折り合いを探していました。 誰も分かってくれないと思っていました。誰にも分かるはずがないと思っていました。でも、誰か分かるはずだと思っていました。私だけじゃないと思っていました。

それは、今も同じなのかもしれません。けれどあの頃はもっと世界に夢を見ていて、それ故に苦しんでいました。どうして私の世界は美しくないのか、と。

今は、私と他人との違いの、その境目を探したいと思えます。それがきっと私のためにもなるはずだし、それでしか私は世界の役には立てないと思います。

昔から、自分と他人との間の溝の存在が苦しくて、それを埋めようとしてきました。今は、もう埋めることなど考えていません。ただ、そこに橋を掛けられたらいいなと考えています。

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その橋は、今の私にとってはこのブログです。昔、私の青いノートと赤いノートがそうだったように、私の心の内側。 昔のノートと違うのは他人に公開しているということだけじゃなくて、他人に知って欲しくて書いていること。私がスマホで打つ文字は私を通してしか生まれないから、私は文字を橋にして心を公開します。 それは、他の誰でもなくて私のため。それでも、いつか誰かがこの橋を使って何処かへ行けたらいいなとも思ってしまうのです。