ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

「居酒屋の店員」論

居酒屋の店員、というとどんなイメージを抱かれるのだろう。
よく言われるのは、「お客さんは店員を見ている」ということ。
しかし、あえてこうも言いたい。「店員はお客さんを見ている」。


働いてるとき、例えば会社員だったら取引先の情報を同僚と交換しないだろうか。
学校では、先生が生徒の情報を同僚と交換しないだろうか。生徒は先生の噂話を他のクラスの生徒にも話すだろう。
愚痴や噂話はどこでだって格好のネタ。居酒屋の店員だって同じである。


「○番テーブルのお客さんは、この間と連れている女の子が違う」「✕番さんの手前の人は気が利かなくて全然皿を取ってくれない」「△番は、手前の人がいつもお金を払う」etc…
店員は何度もテーブルに来る。
席に案内するとき、注文を取るとき、ドリンクを持ってくるとき、料理を持ってくるとき……
店にいる時間が長ければ長いほど、お客さんは観察される。
近くの席に来たときや片付けをするときも会話は聞こえ続ける。
手前の人の方が偉そうだ、~で働いているのか、服装が金融っぽいな……


そして、居酒屋の店員ほど、連携プレーが求められる仕事も少ない。
効率よく料理や飲み物を運ぶ為の声掛け、確認。また、お客さんが帰った後の後片付けや元に戻すセッティングも、料理や飲み物を運ぶ傍ら、分担しながら行う。
……となると、店員同士仲が良くなければ続かない。
つまり、仲が良く、それだけ話をする頻度が高いので、お客さんについての情報共有も頻繁に行われる。
○番のテーブルでこんなことを言われたから、✕番さんはかなり酔っている、この間△番の奥の人はクレームをつけた人だ……


ただ、もう一つだけ付け加えたい。
店員は、好きなお客さんにはサービスをする。ひっそりとしていて気付かないかもしれない。
しかし、パフェのホイップクリームが少しだけ多かったり、焼酎の氷が一つ少なかったり、そこのテーブルでは必ず笑顔を振りまいたり、ポイントカードのポイントが一つだけおまけしてあったり。
店員には感じよく接するに越したことはない。と自分もそうなだけに信じている。
ただし安心して欲しい。クレームをつけたからといってすぐ嫌われることはない。
店員にも思いやりを持ってくれている人は、店員も必ず気づくから。


つまり、なにが言いたいかというと。
この間何も考えずにクレームをつけたあの店にはもう行けないな、ということなのだ。