ちゅるゆーかの頭の中を晒すブログ

ちゅるゆーかの頭の中

出会わなければよかった人などないと笑います。

ある子どもの記録(1/4)

ある高校生がおりました。

明朗活発で早口でお喋りで、気が強くて他人の気持ちに鈍感で、自分の思った通りに生きたいと願うあまりに他人と衝突することもしばしばある子どもでした。

背は平均より少し高いくらい、痩せている方でした。痩せていると言われることの多い体をしていました。


高校を卒業し、大学に入学して一人暮らしを始めました。
念願の一人暮らし。念願の大学生活。少し寂しいことを除けば、足りないものは無いように感じました。


入学して二ヶ月目からバイトを始めました。
しばらく働くと、バイト先でストレスを感じるようになりました。
弁当屋のバイトでは全く稼げなかったので、ストレスを晴らすためには家に何かある時だけ夜中に食べるくらいでした。といっても23時に食パン3枚とか。
残り物は内緒で貰ってこれたりしましたが、揚げ物や味の濃いものばかりで、少し太りました。
しばらくそこで働いて、稼げなかったのと合わないと感じたのとでバイトを変えました。


居酒屋のバイトは賄い付きでした。
賄いが出るのは仕事が終わった後の夜遅くだったのですが、栄養のあるものをタダで食べられるのが有り難くて、しかも他人の手料理を食べることなんてほとんどなかったので嬉しくて、喜んで食べると食べるほど可愛がられて、ますます太り始めました。


そんな時にバイト先で異動をしてくれないかという話をされました。承諾し、隣の店舗に移りました。
そこには、ちょっと機嫌が悪いと怒鳴りつけるかぐちぐちと文句を言うじい様と、事あるごとにお前は使えないと罵るマネージャーが居りました。
一緒に働いている人からは青い顔をしていると言われ、お客さんにも心配されるようになりました。


それまでどんな状況にあっても食べられていたのに、食べられなくなりました。大学の仲の良い先輩からは辞めた方がいいのではと再三言われるほど鬱状態に陥りました。


もう限界だと思ったある日、バイト先の信頼できる上司に相談しました。
そして再度異動をすることになりました。元の店舗に帰ってこられました。

楽しいバイト生活が始まりました。食べ物も食べられるようになり、食べられる有り難さを実感しました。


【お断り】ーーーーーーーーー
今日から連載します。
嘘です。書いていたら長くなりすぎたので分割して投稿するだけです。
普段は800~1,000字を目安に書いているのですが、なんと4,000字近くなってしまったので……
あ、また嘘ついてますね、目安じゃなくて、書いていたらそのぐらいになるってだけですw


分割する理由は簡単です。
長過ぎる横書きの文章は、私自身が読む気にならないから。
縦書きならまだしも、苦痛じゃないですか、長い横書きの文章読むの。……あれ、私だけですかね?(笑))


太っていくだけの子どもの話です。

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